1月28日開催の25春闘第1回春闘交渉について、前号にひきつづき、さらに詳報します。組合からの要求とそれにたいする回答、それに組合からの主張は次の通りでした。
1.組合員の所属する各店舗の基本時給について、次の通り引上げること
⑴ ヤエチカ店及び吉祥寺PARCO店 時給1500円以上
⑵ 行田店及びイオンタウン弥冨店 時給1300円以上
⑶ 仙台中山店、吉野川店及び宮崎恒久店 時給1200円以上
会社:これまでも適宜適切に対応している。いまの賃金が各店舗の精一杯であり、すでに適切な賃金だと考えている。賃金は店舗ごとに決めているが、具体的な店舗の状況や数値は、競合他社との関係で開示できない。
組合:時給1000円が適切な賃金とは到底いえない。近隣と比較しても、スシローの仕事は忙しいのに賃金は低い。もっと時給のよいところに移ろうかと言っている人もおり、賃上げは不可避だ。
組合:店舗ごとに賃金を決めているなら、当然交渉にあたっては具体的な状況を示すべきだ。あとどれくらい収支が改善したら賃金が上がるかすら分からず、モチベーションが出ない。
2.上記に加え、物価上昇率に対応する金額を、別途インフレ手当として支給すること
会社:物価上昇については認識している。ただし、限定的な手当てではなく、基本給の増額を適宜適切に実施することで対応したい。
組合:店舗の状況にかかわらず、物価上昇は生活に直結する問題であるから、本社が主導権をもって賃上げに踏み切るべきだ。
3.土曜手当を70円に、日曜・祝日手当を100円に引上げるほか、金曜日や祝前日の夜ピーク時間帯以降にも同趣旨の手当を設定すること
4.手当が発生しない日時であっても、販促初日などで売上が大幅に増加したさいは、その実績におうじて事後に手当を支給すること
会社:土日祝日手当の増額については、基本時給と同様、適宜適切に対応する。金曜日や祝前日、販促初日などについては、シフトの人数調整で対応しており手当の新設は必要ないと考える。
組合:仙台、宮崎では販促初日であってもまったく対応が十分ではない。十分な人員配置で乗り切るためにも、まずは基本時給を上げて人員を充足させることが必要だ。
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