3月25日、第3回の春闘交渉を、オンラインで開催しました。この中で、仙台中山店については4月1日から時給を30円引上げて時給1,030円とする回答がありましたが、その他6店舗については引き続きゼロ回答でした。組合としては当然容認できるものではなく、ゴールデンウィークに再度ストライキを実施する可能性も含めて、4月下旬に再交渉を行なう予定です。
交渉では、組合側が回答の根拠を求めたものの、会社は具体的な店舗の事情に言及するわけではなく、「利益を積み上げていかないと賃上げはできない」などと一般論に終始するだけでした。このような対応は、労働組合法で禁止された「不誠実団交」という不当労働行為にあたる可能性もあります。組合では、労働委員会への救済申立ても含めて、必要な措置を検討していきます。
反面、時給の決定権は店長に一任しており、本社は口出しできないというのがこれまでの会社の姿勢でしたが、今回の交渉で「本社でも宮崎恒久店の現状をふまえて基本時給の限界を試算し、それをもとに店長に助言する」ことを約束することができました。この点は非常に大きな前進であると評価しています。
仙台中山店の有額回答は、ストライキと署名の大きな成果
30円/時とはいえ有額回答を勝ち取った仙台中山店では、ストライキ初参加の組合員も含めて、店舗の組合員が全員でストライキに立ち上がりました。また、非組合員も含めて、店舗の従業員のみなさんの半数ほどから賃上げ署名をいただくことができました。
もちろん30円/時でもまだまだ低く、さらなる賃上げを求めていきますが、この有額回答は声をあげた成果であると評価しています。
声をあげれば労働条件を向上させることができます。まだ組合に入っていないみなさんも、ともに声をあげましょう。
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